北海道縦断3日目
朝だ、目を覚ますと窓のカーテンを閉めていなかったから既に明るいのがすぐわかる。
時刻は7時、今日は宿で朝食バイキングだ。
でも、自分は朝起きてすぐのご飯は体が受け付けない。
軽く済まし、温泉に浸かる。
夜入るのと朝入るのとでは、スイッチのon, offを切り替えるくらい大きな違いがある。
心機一転した。部屋に戻り、ウェアを着て自転車モードに一気に変わる。
さぁ、出発だ。
外に出て、すぐ洞爺湖沿いの道を走る。
今日は朝から天気がすごく良い。
洞爺湖にはこんな感じの立て札がそこかしこにあるから「洞爺湖なう」っていつでも言える。
さて、早速第一チェックインに向かう。
昨日の夜に花火の裏で稜線がきれいに見えていた有珠山に向けて出発。
といっても、ガッツリヒルクライムではなく、ロープウェイまでの軽い登りがあるだけ。
そしてロープウェイ付近に到着。
昭和新山をバックにまずは一枚。
煙がちょっと出ているのも分かる通り、いまでも活動しているところだ。
そこから程なくしてロープウェイへ。
ここから登っていく。
そして、登った先を散策、有珠山の山頂の方はゴツゴツした岩がよく見える。
そして、昭和新山の方を見るとこんな感じだ。
隣に見えるのは洞爺湖。
一通り回ったら、降りて次に進む。
降ったところで振り返るといつの間にか有珠山が結構遠くに見えるところまで来ていた。
ちなみに小さくボコッと見えるのが昭和新山。
しかし今日は本当に天気が良い、そして風も意外と強い。。
何気ない道でも、絵になる。この川の絵は個人的にお気に入りだ。
人工物が色々見える中に自然の色合いが強いところが良い。
そして、通りたかった白鳥大橋に到着。
あんな場所走ったら気持ちいいんだろうなぁとずっと思ってました。
が、現実は違かった。
兎に角風が強い・・!
そして横風の対策が全然無いので、ものすごい横に煽られる。横風対策が無いということは、壁も全然無いということで、一歩間違えれば本当に海に落ちかねないなと思った。
そんな恐怖を乗り越えて、向こう岸に到着。先の写真はその1枚だったりする。
写真を撮るときも、まだ足が震えていた。
正直もう怖くて走りたくないこの旅一番のポイントとなった。。
室蘭は流石は栄えており、交通量も割と多かった。
そして、海沿いを走っていき、軽く登ったところで登別に到着。
流石は屈指の温泉街。
色々な見所がある。
その中でも、やはりここが一番だ。
地獄谷、地獄と着く観光スポットはハズレが無いっていつも思う。
湯の花がきれいに白く見えるのも凄い。
そして、そこから若干歩いた先に、奥の湯、大湯沼という煙がたった沼がある。
これだけの湯量、草津以上なんじゃないかと思わせるくらいだ。
そして大湯沼の下流をさらに散策すると、天然の足湯が!
さすが天然といった感じで湯加減はすこし熱め。
だが、気持ち良い。
大湯沼散策の後、クマ牧場に行った。
おっさんがそこには座ってた。
そして、このおっさんクマは、手を振ったり拝んだりと芸達者だった。
登別来たらここは行かないとなと思った。
そして、なんやかんや登別観光した後に宿に到着。
この第一滝本館という宿、写真はNGだが、凄い温泉だった。
ものすごい広さと綺麗さ、色々な湯を楽しめる。
19:30までだが、露天に浸かりながらのお酒やソフトドリンクも注文できる。
本当に驚きだった。
夕食はバイキングで、海鮮丼や天麩羅、ステーキ等色々楽しめる内容となっていた。
部屋も一人で2~3人は泊まれるであろうくらいの宿となっていた。
ここまで良い事尽くしだが、唯一欠点があった。
いや、この宿が悪いというわけじゃなく、登別温泉での欠点だ。
それは、コインランドリーがないという点。
調べると、30分ほど車で走った所にあるというが、海沿いまで出て更に1駅行ったところという場所。
さすがにここまできてコインランドリーのためにそんな遠出は出来ない。
むしろ夜は初期不良のライトの問題もあり、極力走れないのだ。。
最終的に出した結論は、手もみ洗い。
部屋にある風呂を使う。
洗濯(洗剤と水でゴシゴシ)、すすぎ(水で泡が立たなくなるまでゴシゴシ)、脱水(目一杯絞る)、乾燥(窓際にハンガーで吊るして乾かす)
と、意外となくてもなんとかなる。
あとは、朝に乾いているのを願って、北海道縦断3日目は終了。
翌日は、この北海道縦断の行程で最長距離130kmを走る。
北海道縦断2日目
時刻は7時頃、目を覚ます。
いつもと違う天井、そう、ここは北海道だ。
昨日の走りを思い出しながら、朝風呂に温泉に浸かる。
昨日は観光に時間を掛けすぎた感もあり、今日はさっさと宿でチェックインを済まそうと決めた。
温泉を上がり、早速走る準備だ、ウェアを着て、各種充電器等昨日のうちに展開した荷物をデイパックに収めていく。
準備は万端、宿をチェックアウトし、出発だ。
昨日、真っ暗だったので写真も取らなかったが、外観がわりと立派な風貌だった。
そして、気づく。今にも降り出しそうな天気をしている。。
2日目にして雨天ライドはちょっとなぁと思いつつ、走り出す。
案の定、雨は降ってきました。この雨いつまで続くんだろうと、雨雲レーダーを見るが、降水量0なんですが一体。。(これも北海道特有のやつなのか?)
兎にも角にも、走るしか無い、ひたすらに。
最初のチェックポイント、既に40km程走ったところだ。
しかし、昨日の今日という事もあり、ここは寄らないで進むことにした。次来るときは寄ろう。
しばらく走り、なんか良い感じの駅を発見。
このローカル感がとても良い、もちろん無人駅だ。
そして、駅近くに謎の看板、礼文キャンプ場案内図。
これどこみたらキャンプ場に着くんだ・・
とりあえずどんどん進んでいく。
走り出して4時間程、12時を周り北海道のコンビニといえばセイコーマート、ここでお昼を買う。
カツ丼と、北海道メロンクリームソーダ。
このカツ丼ですが、想像以上の味とボリューム。めちゃくちゃ美味い。メロンクリームソーダも申し分無い。
食べてるうちに、天気もだんだんと良くなっていった。
残りの距離としては、実は既に10キロ程。
最早チェックイン時間よりだいぶ早いペースだった。
まぁ、洞爺湖で観光すればチェックイン時間はいくらでも調整可能だ。
そして、軽く走り、長いトンネルを抜けた先で洞爺湖に到着。
晴れ間も見える、良い天気になったものだ。
せっかくなので、洞爺湖フェリーに乗ってみた。
湖面が青く見える。雪解け水特有な色なのかな、すごく綺麗だ。
夏のこの時期は、中島に降りてそこを観光することも可能だ。
せっかくなので、ハイキングも楽しむ。
サイクルシューズから、持ってきてる運動靴に履き替える。
奥のほうまで行っても良かったが、とりあえず足を使いすぎて今後の旅に支障が出てしまうのも問題なので、周遊コースを周ることにした。
林道を道に沿って歩く、自然の中はやはり空気も新鮮で心地良い。
30分ほどで歩き終えた。
水があまりにもきれいだったので、水中写真を軽く取ってみた。
遠くの色が、エメラルドグリーンになってみえる。中々綺麗な感じだ。
そして、帰りの船に乗り、時刻はなんだかんだで18時頃。
本日の宿に到着。
今日の観光、実はこれで終わりではない。
宿で出る夕食を済ませ、夜のイベントへ。
洞爺湖はこの時期、夜に花火大会を毎日行っている。
昼に乗った遊覧船から、花火を鑑賞できるという。
月がこの日は満月で、花火の奥に白い月が見える。
そして奥には、有珠山の稜線がきれいに見えた。
昨日と違い、目的地に着いてからの観光が多いのは非常に安心感もあって満喫できた。
そして明日は、待ちに待った一番の観光名所、登別温泉を目指す。
北海道縦断1日目
朝、いつもより少し早い時間に目が覚める。
軽い朝食と準備を済ませ、サイクルウェアに身を纏い、デイパックと輪行袋を持って出発。
これから9日間どんな体験が待っているかワクワクしながら電車に乗り込み、気付けば空港に到着。
自動手荷物預け場に並ぶが、サイズが大きいためどう見ても入らなそう。。
係員さんに声掛けられ、大型や特殊荷物の検査場に誘導された。
30分程しばらく待っていたが、出発時間30分前頃でもまだ長蛇の列となっていた。
係員さんからさらに誘導が掛かり、優先で検査してもらえることになりました。
函館に着くと、天気は晴れ間が多い感じだ。
早々と自転車を組み立て、空気を入れる。
スマートエアーポンプでポチッと押して後は勝手に100psiまで入れてくれる。非常に楽だった。
その間に輪行袋を畳んで、 空港近くのヤマトで配送を依頼。
稚内のホテル宛に配送、これで全て走る準備は整った。
いよいよ、出発。
走り出し、空気の違いやいつもと違った街並みにワクワクが止まらない。
北海道の地を走っている実感がすごい。
そうこうしているうちに最初の寄り道ポイント「立待岬」に到着。
若干霞がかってるが、海と山の感じがなかなかの物だった。
さらに次のポイントとなる函館山ロープウェイへ。
道の途中、街並みがきれいに見えるポイントがあった。
こういった普通は見落とすようなポイントも自転車旅だと足を軽く止めて写真に収められるのが良いところだ。
更に進み、ロープウェイを登る。
函館特有のクビレがよくわかる。少し遠目に次のポイントである五稜郭タワーが見えた。
きれいな星の形がくっきりと見える。
淡々とここまでこなして行くが、時刻は14時を既に回っていた。
まだ15キロも無いくらいで、今日の宿へはまだ80キロ程もまだ距離がある。
観光も良いが、しっかり時間配分も考えねばとこの辺りで思った。
ここからはしばらく観光ポイントもなく、ひたすらに北海道の地を走る。
函館を抜けて、段々と街の景色に自然の色が強くなっていく。
そして段々と天気がガスっぽく。
期待していた大沼国定公園は、もはや霞んでその綺麗さは無かった。
17時をこの時点で回っている。
距離にして45キロ程で、後半分あると考えたらこれはもう日が落ちるの覚悟しないとなと思った。
大沼国定公園を後に、少し進んだところでラッキーピエロに入店。
これが最後のチェックポイント兼夕食だ。
函館のご当地B級グルメといえばこれだ。
味もやはりB級、学生なら喜ぶような味付けという感じがした。
カロリーの消費から考えればこれくらいの摂取量が今はちょうど良い。
ありがたく完食し、最後のスパートに突入。
お店を出て数十分くらいでもう辺りは暗くなった。街も栄えているとはお世辞にも言えない程度なので、街灯の間隔も長く、ライトが無いと暗黒の世界だ。
しかも頼りの綱であるライトが、まさかの初期不良で点灯が安定しない。。
不安はあるものの、走りは順調ではあったため、20時を回った辺りで八雲町で取った宿に到着。
温泉に浸かり、風呂上がりにオランジーナ。これで一気に疲れも吹き飛んだ。
北海道縦断1日目、とても充実した1日でした。
明日からは走り出す時間にも余裕はあるので、もっとゆっくり楽しめるはずだ。
2日目、八雲町~洞爺湖まで。
続く。
北海道縦断準備(装備)
前回で、コースと宿は概ね決まりました。
今回は装備についてです。
初めに、自転車のタイプとしてはカーボン素材でダボ穴なしなので、キャリア付けるのは出来ません。
今回はデイパック+大きめのサドルバッグで荷物を纏めます。
また、前回説明したように飛行機輪行を前提としてるため、輪行袋はオーストリッチのos-500を使います。
エンド金具もフロントとリア両方使って守ります。
チェーンカバー、スプロケカバーも使います。
飛行機輪行袋は函館に着いたら稚内に滞在予定のホテルに発送します。
また、ツーリング中の緊急用に軽量の輪行袋は別途用意します。
輪行袋に関してはこれくらいの準備で終了です。
続いて、衣類に関してですがなるだけ最小限に留めます。
普段着なんて不要、普段着の代わりにサイクルウェアがあれば十分なんです。
軽量且つ乾きやすいので2着をローテして使い回せば十分です。
ただ、サイクルシューズと運動靴は別々に用意します。
これはやはりクリート付きだと流石に観光しにくいので。
普段の靴もかかとが潰れるタイプで、靴底もソコソコ厚いのを用意しました。
空気入れですが、携帯ポンプと、スマートエアーポンプを用意しました。
携帯ポンプだと気圧がそんなに入らないのが難点ですが、スマートエアーポンプはボタン一つで100psiまで勝手に入れてくれます。
モバイルバッテリーも、そこそこ容量のあるものを用意しておきます。
充電器類も忘れずに。
あとはいつも使っているボトル、ヘルメット、サイコン一式、ライト類、パンク修理類、鍵、サングラス、グローブです。
あと財布、スマホは必需品です。
さて、次回はようやく1日目の事を書きたいと思います!
北海道縦断準備(コースと宿編)
北海道を函館〜稚内まで9日使って縦断する自転車旅を行います。(これを書いてるのが現在進行系で走ってるところです。)
まず何故やるか?って事ですが、2点理由があります。
1点目、今まで本州は拠点の千葉周辺を中心に色々走ってました。
遠くに行った所だと山口や熊本、四国なんかも短い距離ですが、走った事もあります。
まだ走ったことの無いところで思いつくのが、沖縄とかの離島と北海道でした。
夏の時期という事もあり、避暑目的も兼ねて北海道に決めました。
また、2点目の理由は、9月末に行く予定のホノルルセンチュリーライドの予行練習です。
ホノルルセンチュリーライドでは輪行袋で飛行機輸送後に現地で走ります。
同じ行程を税関や入国審査の無い国内の飛行機でも体験しておいて、失敗を経験しておきたいと言う理由です。
旅支度として、先ずは1日どの程度走るか、何処で泊まるかを基点に計画していきます。
stravaで先ずは概算のコースを決めます、函館空港をスタートにして、宗谷岬をゴールにと。途中、折角だから登別と洞爺湖を観光したいし室蘭も観ていきたい。
そして出た走行距離が660km程ドン!
あとは稚内空港までの道のりを8で割れば良いけど、また更に稚内から離島も観光するバッファを持たせます。
7で割って、各ポイント付近の宿を探して予約していきます。もちろん先に飛行機手配は済ませてから。
ざっくり以下のような行程になりました。
1日目:函館〜八雲町(90km)
2日目:八雲町〜洞爺湖温泉(90km)
5日目:岩見沢〜留萌(100km)
6日目:留萌〜初山別村(80km)
距離のブレありすぎじゃない?て思うでしょう。
はい、めちゃくちゃブレました…!
初日から飛行機乗っていきなり90kmだとか、4日目はあれ?ほぼ2日分はしってないかとか。
足の疲労考えられてないだとか。
まぁぶっちゃけ走れるかは時の運、自転車壊れたら即別手順になるし、今までの走った経験からこれくらいの距離なら大丈夫って安心感です。
次回、装備について纏めて書こうと思います。